2022年08月21日(日)ハンナ・アーレント『人間の条件』の読書会@中原市民館に参加してきました。どうやら毎月武蔵小杉の周辺で開催されているようですが、今回が初参加となります。
読書会には、主催の横井史恵さんのほかに、千葉大教授の佐藤和夫先生や佐藤先生と共にゼミで学んだ方々、俳優さん・NGO職員など総勢20名弱の多様なバックグラウンドをお持ちの参加者がいらっしゃっていました。
最後まで対話が尽きず、むしろ時間が足りないくらいに議論がヒートアップしていて幸せな時間でした。
横井さん、佐藤先生、読書会に参加されていたみなさま、ありがとうございました。
ハンナ・アーレント「人間の条件」読書会/社会的なるものの勃興
■講座の案内役 千葉大学名誉教授 佐藤和夫氏
■日時 8月21日(日)13:00~18:30
■場所
中原市民館 第2会議室
JR南武線/東急東横線
武蔵小杉駅より徒歩1分
■定員 20名
■会費(会場費・懇親会費等)1000円
~講座の詳細~
2013年に日本でも公開された伝記映画「ハンナ・アーレント」
この映画のヒットを契機として『悪の陳腐さ』という衝撃的な内容とともに、国内でも広くしられる事となった20世紀の偉大な女性哲学者である。彼女の主著『人間の条件』は、1人では一行も読み進められないとの誉れ高き難書であるが、60年も前に著されたこの本は、現代を生きる私たちに多くの気付きを与える。
21世紀を生きる私たちのこれからを考え、より良い未来を創るために「いまこそ!」おおいに語り合おうではありませんか!!
この名著を読み解く道先案内人として、国内アーレント研究の第一人者、千葉大学名誉教授 佐藤和夫先生をお招きします。
(佐藤和夫氏 著作 <政治>の危機とアーレント -「人間の条件」と全体主義の時代)
【イベントに参加される皆さまへ】
◯ 『人間の条件』をみなで読みながら理解するよう努力する。知らないこと、わからない言葉・不明点は、率直に出し合いながら、理解を深めていきます。
◯ 他者の意見を否定しない。参加者それぞれの「かけがえのない」経験や考えを出し合い、互いに聞きあいます。
◯ アーレントの提示する重要概念の1つ「活動(アクション)」=お互いの経験や考えを、正否や利害にかかわらず、語り合い、それを見聞きしながら、それぞれの「かけがえのなさ」に触れることを文字通り実践します。
こちらのfacebookページより抜粋
当日の様子
(メモ)言及された他作品、補足情報等
野村真理『ガリツィアのユダヤ人―ポーランド人とウクライナ人のはざまで』
映画『ローザ・ルクセンブルク』(1986年)
映画『ハンナ・アーレント』の監督マルガレーテ・フォン・トロッタの以前の作品。
ハンナ・アーレントの政治観に大きな影響を与えた夫ハインリヒ・ブリュッヒャーがローザ・ルクセンブルク率いるスパルタクス団(のちのドイツ共産党)に参加していたことと合わせて言及。
ニュースクール
劇中のニュースクールについて、当時は亡命したユダヤ人の知識人が集まっていたとの補足あり。